現代は、次なる成長が見えにくい時代といわれます。規模の大小を問わず、企業の製品・サービスが利益を生み出すには「R&D(研究開発)」から生まれるイノベーション、つまり技術革新力が不可欠です。R&Dが機能していない企業に、将来の発展はありません。R&Dが成功している企業は、どのような時代にあっても成長が可能です。その違いはどこにあるのでしょうか?

 それは、「顧客によって支配され、絶えず変わり続けるマーケット」を標的としたR&Dができているか、否かの違いなのです。時流は、R&D部門がマーケティング機能をハンドリングする時代へと変化しています。どれほど立派な人材と施設を抱えたR&D部門であっても、顧客がリードする現場からの情報をシャットアウトした環境から、多大な業績を上げる製品を送り出すことは困難です。言い換えれば、クライアント企業にとって、製品の善し悪しを客観的に判断でき、外部R&D部門として製品をコーディネートし、コンポーネントモジュールとして提供できる企業を欲しているのです。

 顧客中心のマーケットにおいては、顧客のニーズや価値がますます細分化され、かつ製品・サービスのライフサイクルも短くなっており、マーケティング部門との機能横断化した従来のR&Dではアイデアをビジネス化すること、或いは、該当製品を探し出してテストを行い評価することが不可能になりつつあります。企業本来の真のニーズ、ウォンツを満たして収益を上げるR&Dを実現するには、マーケティングにより洞察されるマーケットの動きに応じて、臨機応変にすばやく製品・サービスを送り出す柔軟なシステムが必要なのです。クライアント企業がコアコンピタンスに集中していただく事、その役割を担う事がクライアント企業にとってのITキュービックの役割の一旦なのです。

   

 ネットワークの拡充やハードウェア/ソフトウェアの技術革新に伴い、ユーザーが利用可能なテクノロジーは日進月歩であり、またそのテクノロジーを応用した製品、統合化されより高い可容性を持つサービスが市場に提供されています。

 しかしながら日常業務に多忙なユーザーはそのすべてを評価検討する方法を有するものではなく、また提供するメーカー、サービスプロバイダーも同様に販売先やアライアンスパートナーへのコネクションをすべてが持っているわけではないため、市場製品の調査や協業検討はほとんど実施されておらず、結果ユーザーやパートナーは最新製品の導入はおろか情報収集すら満足に実施できない状況にあります。

 したがって現在市場で優位性を有する企業は、今までの取引実績や企業の信頼においてユーザーへ製品/サービスを提供し、ユーザーもまたその提供される製品/サービスの適正をきちんと図るための手段を講じることもなく提供される価格での導入を余儀なくされているのが現状です。
そこでユーザーやパートナーに対しよりよい製品をより安く提供できる環境を整備することができれば既存のマーケットの取り込みに加え、新たな市場を確保することが可能なことは市場原理であり、ここに今回のビジネスチャンスの主眼を置くものである。

  ITキュービックは、最先端のテクノロジーを有する製品をサービスコンテンツとしてユーザーへ提供するパートナーアライアンスを実現し、市場製品よりもテクノロジーに優れ、また価格競争力のある製品を最短期間で市場に投入し、製品販売のみならず、サービスを中心とした提供を実行する企業となることによりマーケットを活性化させ、パートナーアライアンスを発展させユーザー層の拡大を図ることにより新会社を発展させ、数年内にはトップシェアーを確保し、株式上場を目指します。

  特に、最初に取り組むPCセキュリティの市場はここ2〜3年で数倍の成長を遂げるといわれる業界であり、新会社はこの分野でのサービスコンテンツをすでに有することが確約されていることから、新事業としては適切と判断できます。
また並行してビジネス準備を進めるホームセキュリティ、医療セキュリティに関しても、市場のニーズがかなり多いことは確実であり情報通信白書「u-Japan」でも取り上げられており、重点取り組み課題として非常に重要なビジネスであることは間違いありません。